「ドローセルマイアーの人形劇場」
斉藤 洋 : 作 , 森田 みちよ : 絵
あかね書房 , 147p., 1997年
ISBN-10: 4251066545
ISBN-13: 9784251066541
今日の一冊は、ドイツの架空のある街の、一人の青年の転職話。
高校教師のエルンストが、人形遣いのドローセルマイアー老人とともに旅を始めた頃の、
少しふしぎな物語です。
連休を過ぎて新生活にも馴れ、心身ともに充実している人にも、
春先の怒涛の日々に休む間もなく、少し疲れてしまった人にも、
一人一人に届けたい一冊です。
(※今回の対象年齢は、青少年とほぼすべての大人たち、で。)
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「まよなかの魔女の秘密」(こそあどの森の物語 : 2)
岡田 淳 : 作・絵
理論社 , 192p. , 1995年
ISBN : 9784652006122
この世界は静かで穏やかで、それでいてわくわくもあり、幻想的で、少しさみしい。
そんな「こそあどの森」に住む「ある大人」が、今回のキーパーソン。
大人の想いの物語。いちばん大切な人の秘密にまつわる、物語です。
10冊目の今日取り上げるのは、小学生の頃からずっと大好きな作家さんの本。
中でも、大人になってから読むたびにどんどん好きになっている一冊です。
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「コンビニたそがれ堂 : 星に願いを」
(コンビニたそがれ堂 : 3)
村山 早紀 : 著 , 早川 司寿乃 : 絵
ポプラ社 , 246p. , 2010年
ISBN : 9784591118306
早いもので、明日からはもう二月。
松の内に初詣に行ったのがまだ先週のことのように思えるのに、あっという間に月末です。
今日紹介する1冊は、狐の神さまが店長をしている、少し変わったコンビニのお話です。
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「オバケだって、カゼをひく!」
(内科・オバケ科ホオズキ医院 : 1)
富安 陽子 : 作 , 小松 良佳 : 絵
ポプラ社 , 143p. , 2006年
ISBN : 9784591090299
一月後半、冬真っ只中。インフルエンザが流行っています。
風邪予防には手洗いうがい。ほどよく重ね着、きちんとごはん。予防は早めに着実に。
それでも風邪を引いたなら、温かくしてゆっくり休息。それでもダメなら、お医者さんへ。
今日の一冊は、オバケがかかるインフルエンザ――鬼インフルエンザの予防に奔走する
「この世で唯一のオバケ専門医」鬼灯先生と、うっかり巻き込まれた恭平少年のお話です。
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「ぼくはアフリカにすむキリンといいます」
岩佐 めぐみ : 作 , 高畠 純 : 絵
偕成社 , 102p. , 2001年
ISBN : 978-4035010401
キリンは、アフリカ住まい。景色はいいし、ごはんもおいしいし、いうことなし。
――でも、ひとりぼっちで、なんとなく、退屈。
ある日、(同じく退屈を持て余していた)ペリカンの「郵便配達始めました」という
ポスターを見たキリンは、まだ会ったことのない「地平線の向こうに住む誰か」に、
手紙を書いてみることにしました。
七草を過ぎて、今年いただいた年賀状を改めて読んでいます。
そして、やっぱり、直筆のお手紙って嬉しいなぁ。と、しみじみ。
今日紹介する一冊は、アフリカに住むキリンと「地平線のむこう」で暮らすペンギンの、
大真面目で、どこかユーモラスな文通の様子を描いたお話です。
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「青い鳥文庫ができるまで」
岩貞 るみこ : 作
講談社 , 230p. , 2012年
ISBN : 978-4062177948
あなたの手元にある、一冊の本。
その一冊が書店の棚に並ぶまでにどんな工程があり、
どんな人たちが関わっているか、ご存知ですか?
この本は、架空の一冊(「白浜夢一座が行く!」)が企画され書店に並ぶまでの
約十か月を物語仕立てで追いかけた、一見どたばた出版コメディ。
その実、ほぼノンフィクションの真剣出版小説です。
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「クリスマス物語集」
中村 妙子 : 編訳
偕成社 , 216p. , 1979年
ISBN : 978-4035210603
早いもので、一週間後はクリスマス・イブ。
私はクリスチャンではないけれど、小学生の頃から毎年、この時季にこの本を読みます。
前半は宗教色の強い作品が並び、後半は、わくわくするような詩や物語が並びます。
そしてラストは、「サンタクロースっているんでしょうか?」という女の子の質問に、
ニューヨークの新聞記者さんが絶妙な返信をした、有名な社説で幕を閉じます。
厳かで神聖な、宗教色の強い前半の作品群も良いのですが、後半部分が特に好きです。
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